WHOのマスクの取り扱いは二転三転していますが、はっきり言えるのは、私たちが使用しているサージカルマスクですら、私たち自身を感染から守ってくれません。マスクと顔の隙間から呼吸のための空気が入ってくるからです。小さなウイルスを含む粒子、エアロゾルにとって、あの隙間は、ものすごく広いものです。ですので、マスクはウイルスを持っている人が、ウイルスを飛散させないようにするだけです。
では、考え方を変えて、全員がマスクをしたらどうでしょう?
飛沫は大幅に減ります。実験では手作りの布マスク、ガーゼハンカチを折っただけで作ったものですが、それでも飛沫を大幅に減らしました。
減っただけで意味があるのでしょうか?
意味はあります。感染が成立するためにはある程度のウイルス量が必要です。100個位のウイルスでは、感染を起こす可能性がものすごく低くなります。つまり、マスクを常につけていることが非常に重要です。
マスクをしていないときはどうするか?
近い距離でのおしゃべりはやめましょう。風のない室内なら、2ⅿくらい離れれば唾は届きにくくなるので、どうしてもの時は離れましょう。風があるときや、本人が動いているときはもっと唾が飛ぶので、もっと離れましょう。真後ろより斜め後ろがいいです。余計な大声も出さない。唾も遠くに飛びます。
いくらマスクをしていても長い時間、同じ部屋にいれば、感染の機会が増えます。エアロゾルを外に出すためになるべく換気、できるだけ二方向開けて、空気の入れ替えをしましょう。
無症候感染者が意外に多いです。自分から人にうつさないように、頑張りましょう。マスクの着用は、習慣化することが大切です。いつでもやる、まぁいっか、はやめましょう。