鼻呼吸をしよう

マスクをしていると息苦しいので、お口を開けて息していませんか?

口を開けて息をすると、吸った空気がもろに喉に直撃します。そして、空気は上(上咽頭)と下(気管)に分かれて流れていきます。上咽頭には扁桃やアデノイドがあって、ここが強い息のために炎症が起きてきます。口も乾燥して、細菌が繁殖しやすくなり、実は歯周病の原因になるそうです。つまり、終日マスクをして口呼吸をしていると口の中の状態が悪化しているのです。

では、鼻呼吸はどうでしょうか?                        鼻には鼻毛があるので、空気の流れがゆっくりになるし、ついでにいろいろなものがトラップされ、直接肺に入りにくくなるのです。                  コロナウイルスは、鼻咽頭口腔内に長く残ります。これらの場所があらかじめ炎症があると、おそらくウイルスがいつきやすくなるはずです。(確証はありませんが)

耳鼻咽喉科の先生も、歯科口腔外科の先生も、鼻呼吸を勧めています。口をポカンと開けていると、筋肉が衰え、ますます口を閉じるのが苦痛になります。       口の周りの筋肉を鍛えておくと、お口をちゃんと閉じていられるようになるのです。

口の周りの筋肉を鍛えるには・・・

「あいうべ体操!」                             大きく口を開けて「あ」、次に横に広げて「い」、今度は小さくつぼめて「う」、最後は舌を出して👅「べ」です。

これを20~30回続けましょう。手を抜かず、大きく動かしてください。声は出さなくても出来ますが、マスクをしながらやるのはマスクがずれて辛いので、お家や車の中にいるときにお勧めします。                         少なくとも、インフルエンザにはかかりにくくなります。唾液もよく出るので、口の乾燥も防げます。鼻詰まりも解消し、喘息発作も起きにくくなります。        年配の方は、はじめの「あ」を「か」に変えてもいいですよ。喉の動きを良くして、誤嚥を防ぎます。ごはんを食べると良くむせ込むような方には特にお勧めします。

口を開けるのは、おしゃべりをする時と食事をする時だけにして、基本は鼻呼吸にしましょう。寝ている時の口テープもありかと思いますが、とりあえず、何はなくても「あいうべ体操」。思い立ったらすぐ(外出先じゃなければ)できますし、ハッと気づいたらお口を閉じるのは今すぐにでも出来ます。皆さんも試してみてください!