緩和ケア内科
あなたの尊厳を守り
あなたの全てを受け入れ
あなたに奉仕させていただきます
病気を治すための治療は行ないませんが、身体や精神的な苦痛の緩和を積極的に行ない、患者さんが最後まで一日一日をその方らしく送っていただくお手伝いをいたします。
医師からの一言
ホスピスでは病気を治すための治療は行いませんが、痛みなどのつらい症状については積極的に緩和を行います(緩和医療)。同時に心のケアにも重点をおき、病の苦しみと闘うだけの日々から心身ともに解放され、その方らしく生きていただけるように、スタッフ一同がお手伝いさせていただきます。
診療時間(予約制)
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | - | - | - | - | - | - | - |
午後 | 13:00~15:00 | ― | ― | 亀岡 | 亀岡 | - | - |
担当医師
日本緩和医療学会認定医
緩和ケア内科ご利用の流れ
申込み方法:お電話又はご来院
平日:8時30分~17時15分
TEL:022-298-8580(緩和ケア病棟直通)
受 付:緩和ケア病棟1階 地域医療連携室
持ち物:診療情報提供書、検査データ、画像データ、健康保険証
※緩和ケア病棟の見学は外来受診後に行うことができます。
緩和ケア病棟入院基準
対象患者
治癒が望めないと判断した悪性腫瘍の患者。入院目的
苦痛症状緩和
痛みをはじめとした苦痛症状を緩和する。レスパイト
家族の介護疲れなどで、短期間(1~2週間程度)の入院が必要な場合の支援を行う。在宅療養への復帰
在宅療養を希望されているが症状が強く、短期入院で症状コントロールし、在宅への移行をはかる。終末期ケア
病状が進行している患者さんへの終末期ケアを行う。判定基準
- 医師が「治癒が望めないと判断した悪性腫瘍の患者」で苦痛の緩和を必要としている。(原則として余命6ヶ月以内と診断された患者を対象)
- 病名告知は必要ではないが、「治癒が望めない病気(病状)であること」、「入院後は治癒を目的とした治療は行われないこと」を理解している。 ※詳しくは、以下「病状告知の必要性補足」をごらんください
- 患者本人とご家族、またはそのいずれかが入院を希望している。
- 入院後3ヶ月以上経過し症状が落ち着いていれば、在宅や他施設への移行が検討されることを患者本人とご家族、またはそのいずれかが了承している。
※病状告知の必要性補足
以前は、入院後に患者さんの求めに応じて適切な病名・病状の告知が行われることをご家族が了承していれば、未告知でも入院していただくこともありました。しかし、病名・病状を知らず、緩和ケアへの理解が十分ではないと、「病院を変わったのになぜ悪くなるのか」、「検査も点滴もしてくれないのはどうしてなのか」など、かえって苦しまれる方々もいらっしゃることがわかりました。そのため「治癒が望めない病気(病状)であることを理解している」を入院の条件に加えました。
入院後の病状説明について
入院に関するQ&A
入院に関するQ&A
外来を受診する決心がつきません。見学だけでもできますか?
事前に連絡をいただければ、見学を兼ねての相談にも応じます。
入院費用はどのくらいかかりますか?
医療行為に対する費用は一般病院と同様に、各種健康保険が適応されます。高額医療の助成の対象になりますので、実際の負担額は一般の入院と同程度になります。その他の費用として、食事代・有料個室の差額料金などが加算されます。医療費についてお困りのことがありましたら、医療福祉相談員にご相談ください。
病名の告知を受けていないと入院できないのですか?
告知を受けていることが望まれます。これは告知をうけていなかったり、患者さんご自身が病状を理解されていないと不安や不信感を抱いてしまうことになるからです。「治癒が望めない病気(症状)であること」「治癒を目的とした治療は行わないこと」を、理解されていることが必要です。詳しくは緩和ケア病棟入院基準を参照してください。
一度入院したら退院は出来ないのでしょうか?
症状が落ち着いたり、患者さんとご家族の希望があれば退院できます。また、ご家族が介護に疲れた時に休息をとっていただくための短期入院や、緩和ケア病棟での生活を体験していただくための入院などもできます。
在宅でのケアは受けられますか?
当院では往診・訪問看護は行っておりません。しかし、在宅ホスピス医、訪問看護ステーション、在宅介護ステーションなどと連携を取っていますので、希望される生活様式を選んで頂くことができます。
クリスチャン以外でも利用できますか?
キリスト教信者以外の方でもご利用いただけます。
入院生活に関するQ&A
一日の生活はどのようなものですか?
一般病棟との違いは起床・消灯・検温の時間などの規制が緩やかなことです。基本的には、自宅での生活習慣を出来るだけ保っていただけるようになっています。
面会はどうなっていますか?
面会時間に制限はありません。小さなお子様や、ペットの面会も他の方にご迷惑がかからなければ可能です。
服装は自由にしてもいいのですか?
好みの服装で生活していただいて構いません。病衣のご用意もしています。
タバコやお酒の規制はありますか?
病院敷地内は禁煙となっております。医師の許可の範囲内であればお酒を飲むことができます。
お風呂は毎日入れますか?
希望に添えるようにお手伝いさせていただきます。
外出・外泊は出来ますか?
可能です。移動のための介護専門の車を予約することもできます。
緩和医療に関するQ&A
ホスピスでは治療は何もしないのですか?
がんを治すための治療は行いません。しかし、痛み・食欲不振・吐き気・息苦しさ・体のだるさなど、不快な症状に対しては積極的に対処します。
痛みは取り除けますか?
がんの痛みを和らげるために「WHO方式」による鎮痛の緩和医療を積極的に行います。また、痛みによっては、神経ブロックや放射線治療などの特殊な技術や設備を必要とする場合は、他の医療機関と連携し、症状緩和に努めます。
モルヒネを使うと命が縮むというのは本当ですか?副作用はどういうものがありますか?
モルヒネが命を縮めてしまう、ということはありません。主な副作用は、便秘・眠気・吐き気です。副作用への対策も行います。
民間療法や代替療法を受けられますか?
ご希望があればご相談ください。明らかに患者さんの負担となっていたり、害があると医師が判断した場合は、許可出来ないこともあります。また、民間療法や代替療法の責任を負うことはできません。
心のケアもしてくれますか?
患者さんとご家族の心のケアをしています。専門のパストラルワーカーもおりますので、お気軽にご相談ください。
家族ケアに関するQ&A
いつでも家族がそばにいてもいいのですか?
患者さんにとって最大の心の支えはご家族です。大切な時間を有意義に過ごしていただくためにも、できるだけご家族やご友人の方々にはそばにいていただきたいと思います。病室の他に、宿泊出来るお部屋もご用意しています。また、デイルーム、キッチン、家族風呂などの設備もあります。
家族は臨終に立ち会えますか?
最期の時をご家族に囲まれて穏やかに迎えられるよう配慮するのが、私達の役割であると考えています。旅立ちが近いことを医師が判断し、ご家族へお伝えしています。
病棟付帯施設の案内
患者さんのお部屋
全室個室となっております。トイレ・洗面台・テレビ・有線放送・クローゼット・鍵付きチェストなどが備えてあります。(お部屋により異なります)
お部屋の中は患者さんとご家族のプライベートな空間です。調度品(大きくないもの)や写真、手作りの作品などを飾って頂いても構いません。ご自宅にいる時のようにリラックスしてお過ごしください。
家族室
10畳の和室が二部屋あります。1泊3,300円でご利用いただけます。(別途お布団一組330円)
またご家族でお過ごしいただくため、キッチン・お風呂も併設されています。